ローマ教皇が刑務所で洗足式を執行

ローマ教皇フランシスコ(イタリア名フランチェスコ)が、4月2日にローマ市内の刑務所で洗足式を行いました。
配信元:毎日新聞ローマ法王:宗教儀式「洗足式」収監受刑者12人の足洗う

「洗足式(Lavanda dei piedi)」とは、「最後の晩餐」の間にイエスが弟子12人の足を洗ったとされることに由来する儀式で、カトリックでは(復活祭前の木曜日である)聖木曜日(Giovedì Santo)の「主の晩餐のミサ(Messa nella Cena del Signore)」の中で執り行われるものです。

『ヨハネによる福音書』13章1~17節で言及されています。特に14節から17節にかけては、イエスが詳しくその理由を述べています。

しかし、主であり、また教師であるわたしが、あなたがたの足を洗ったからには、あなたがたもまた、互に足を洗い合うべきである。
わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするように、わたしは手本を示したのだ。
よくよくあなたがたに言っておく。僕はその主人にまさるものではなく、つかわされた者はつかわした者にまさるものではない。
もしこれらのことがわかっていて、それを行うなら、あなたがたはさいわいである。

WikiSource 『ヨハネによる福音書(口語訳)より

記事によると、「洗足式」は慣例的にサン・ピエトロ大聖堂やローマ市内の教会で12人の男性を対象に行われてきたようですが、教皇フランシスコは2013年の就任以来、少年院や刑務所で少女や異教徒の受刑者に対しても行っており、カトリック教会に新しい風を吹き込んでいます。