オリーブに巣食うピアス病菌

イタリア料理に欠かせないオリーブオイル。その原料となるオリーブを脅かす恐ろしいニュースが入ってきました。
配信元:AFP通信イタリアでオリーブ枯らす細菌感染拡大、EU警戒強化

イタリアと言えば、スペインに次いで世界二位のオリーブオイル生産国です。有名なのはプーリア州やカラブリア州といったイタリア南部の地中海沿岸やシチリア島ですが、実は中部のトスカーナ州やリグーリア州でも生産されています。今回危機に瀕しているのは、南部プーリア州はレッチェ県サレントにあるオリーブの木々。何と100万にも及ぶ数の木がピアス病菌(Xylella)という細菌に感染しているそうです。オリーブがこの病気にかかると、もっとも高い枝にある葉から枯れ始め、瞬く間に他の部分も感染するそうです。

今のところ、この病気の治療法はないそうで、このままだとイタリア国内の他の街やヨーロッパ中に被害が拡大する可能性があり、早急な対応が望まれています。しかし、一部ではピアス病菌の影響を疑う声もあり、慎重に事を進める必要がありそうです。